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「介護保険」のもとに

2018年度の医療・介護の同時改定に向けて改めて「自立支援介護」という

概念が導入されます。

とはいっても今までの自立支援と理念は変わることは無く、

要は事業者側の問題だと思うんです。

介護保険では本来謳われているものの、我々事業者側がそれを意識して

サービス提供が行なえていない。その事に業を煮やして、きちんと結果や成

果を出す事業所にはインセンティブ加算を付けますよ。というもの

通所介護サービスのあるべき姿だと思います。

デイサービスの「サービス」がいつしか独り歩きして

いつの間にか「おもてなしサービス」に変わってしまっている現状を

幾度となく見てきました。

ご利用者のできる事を先読みし、「して差し上げる」

これが 「出来る職員」 であると教育されている場面を見る事もありました。

ケアマネさんですら 「デイサービスでしてもらいましょう」 と無意識に伝え

ている場面も見受けられました。

こういったことが誤解を生み、ご利用者が「あそこはサービスが悪い」「あの

職員は気が利かない」そんな言葉さえ飛び交います。

この改定を機に我々は本気で変わらないといけないのだと思います。

目先のご利用者獲得や満足度をあげるために「して差し上げ」てはいけない

のです。

その人らしさや主体性は年齢を重ねることや心身の不調により、崩れやす

いものです。その中から「できる事」を見つけ、引き出し、生活の中に戻して

いく。できることを今まで通り続け、一日でも長く住み慣れた地域で在宅生活

を送って頂く。

そのためにデイサービスは「お世話をしてもらう場所」ではなく

「出来ない事を手伝ってもらいながら、できる能力を発揮し、活躍する機会

がある場所」でなくてはいけません。それが本来私たちに求められている役

割の一つだと思っています。

今回の制度改定を難しく考えず、理念に基づいてサービスを提供する。

そんなシンプルな話で良いと思います。

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