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Roren
伝えておきたい Roren のこと
ライフステージとして老年期は健康や経済基盤、社会的なつながりや生きる目的などの喪失にさらされ「喪失期」とよばれることもあります。
時にリハビリテーションの現場ではその目的を見失いやすいことを痛感させられます。
「足が良くなったら家族に迷惑かけないように」
「家の事はあぶないからしなくていいって」
「今は作らなくても買えばなんだってあるからね」
控えめで自分を納得させるような言葉を聞く機会も多く、主体的な目標を見出すことが出来ない高齢者の存在は少なくありません。
私たちが「安全」を思って掛けた言葉が彼らの役割や出番を思いがけず奪ってしまう状況を生み出していることもあります。
自身の能力や経験を持て余している事に気付けない方もいます。
目的の為に手足の動きが改善すること
自分らしくあるために、新しい技術を覚える事
今までの方法を工夫すること
安心してできる環境を整える事
それらがきちんと行われ、彼らの技術や智慧を今の時代に迎え入れることで、社会に求められる形として彼らの役割や生きがいを創出する場をつくりたい。
再び役割を掴み自身の世界を広げる一筋の光としてほしい。
そのことを出発点としてRorenはデイサービスで生まれました。
「リハビリをすること」が目的ではなく、自己実現の手段とする為に。
「用意された活動」ではなく、それまでの人生やこだわりを表現するものとして。
子育て、園芸、料理、裁縫、その土地の歴史、、、
様々な“老練”の存在に気付き、協働するきっかけとなれたら幸いです。
Roren Director / Occupational therapist
香月 真
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