「やるべきこと」に変わった日
「レース編みをやっていた」と語ってくれたご利用者
それから数日はレース編みに活動が結びつくことはなく
色塗りをされていました。
ところがある日、50年前に買ったという日に焼けたレース編みの本を持参さ
れ発した「どんなものを作ろうかね?」という言葉。
その間に起こった事は、同席の作り手が活動の意味や展示会の存在、
それによってもたらされたものや売り上げを寄付するということをこのご利用
者に伝えておいてくれていたという事。
「できること」は必ずしも「やるべきこと」とイコールではなく
本人の意思や主体性、周囲の期待や明確な目標とあわさって育つもの
「やるべきこと」に変わった日 すべてが動き出しました。
95歳のこの新しい作り手が細かなレース編みに取り組まれています。
~この日を境に~といった表現そのままの そんな素晴らしい瞬間に
立ち会う事が出来て本当に幸せです。
そして2年の活動を経て、活動の意味を伝え
同年代のご利用者に自らの体験をもって引き込んでいく
Fさんを本当に頼もしく思います。