巡回展を終えて
去年の11月24日、UNLOOPでの展示会に来場され「この活動をぜひ
小倉で開催して欲しい」と頂いたUMIE+さんからの手紙に始まります。
そこから直接お話する機会やメールでのやり取りを通じて、すこしずつ展示
会の意味や目的、社会や高齢者福祉に対して発信していく事の理解を深め
ていきました。
まさかあんなにも多くの方が来場されることは想像すらしていませんでした。
初日に来て、後日ご家族を連れて来て頂いた方
近くで開催されれば行きたいとずっと思って頂いていた方
福岡市をはじめ、遠方からも駆けつけてくれたいつも応援してくれる仲間
ふらっと訪れて、その場で友人に連絡してくれた方
地域との繋がり方や高齢者の巻き込み方を模索されていた方
同じように高齢者福祉に対し悩みを持ちながら葛藤されている方
毎日のように施設の高齢者と職員を連れてきてくれた方
最終日にご自分のお母様の変化を伝えに来て頂いた方
本当にここでは挙げきれないほどの方々と思いを共有し
新しい土地で温かな循環に参加することが出来た事に
感謝以外の言葉は見つかりません。
この展示会を通じて皆さんがそれぞれに口にされた
「私も頑張らないと」という言葉は
一度は年齢や障害により現役を離れた作り手一人一人が
再び目指すべき自己を探し、様々な挑戦を繰り返しながら
掴みとったその勇気に焚きつけられ、考えるよりに先に
出た心の声ではないかとも思えます。
この高齢の作り手による「大素人展」は
<明日から変われそうな自分>を想起させます。
それは僕とて同じで、彼らの挑戦に突き動かされ既に
次の準備へと向かっています。
この感動や関心を媒介にして僕たちは世代を超えて繋がっていける。
改めてそう感じさせてくれた展示会でした。
そして皆さんに頂いた温かい手紙を作り手に返す作業は始まっています。
皆さんのきらきらした笑顔に出会えています。
本当にありがとうございました。
香月 真
展示会の様子は「WORKS」にUPしています。