上手の手前
処女作というのは、粗削りながらも試行錯誤の跡や
いわゆる「上手」になる前の面白味が詰まっている気がします。
僕はこの上手になりきる手前の面白さが溢れた作品が大好きです。
それは<2度目>にはない緊張感が感じられたり、悩んだり自信をつけたり
上手くいったり、気に入らなかったり、そんな3歩進んで2歩戻るような
初めての歩みを目の前で見ているのでなおさらですよね。
私たちが住むここ福岡市は、古いものを扱う店も多く
潜在的にそういったモノを受け止める土壌があるのだと思います。
改めてこの活動が福岡で成り立っている事のありがたさを感じます。
若い世代と都市部の高齢者が繋がる仕組みも
ここ以外でできただろうかと思わせてくれます。
写真は新しくご利用になった方が初めて作られたバターナイフ
「上手」の手前の一番その人らしさが現れる処女作